2017/12/13 21:15

こんにちはARCH∧BES(アークビス)です。
今年は冬の到来が早いですね。

今シーズン最強で最長の寒波襲来のニュースを聞くとコートが恋しくなります。

ARCH∧BES(アークビス)でのコートと言うと前回ご紹介したUS NAVY1913年タイプの13スターボタンピーコートも1押しなのですが、今シーズンは

永遠の定番アイテムでもあるダッフルコート気もなります。

そこで今回はARCH∧BES(アークビス)がダッフルコートの原点を再構築した【Coat,Men's,NAVY,Attached,Hood】と共に

ダッフルコートの由来をご紹介したいと思います。 


元々ダッフルコートは北欧の漁師の仕事着でしたが、その後その素材であるウール縮絨した丈夫な生地を輸出するようになり、

安価で生地の性質上為目の詰まったウールが水分を通しにくく、湿気を吸収排出し、クッション性も良い事からイギリス軍で弾薬箱の内装として使われていました。

その後その素材に目を付けたイギリス海軍が元のコートを参考に第二次世界大戦時に防寒着として作製。

その余剰在庫品が大戦後に市場に出て一般化した物です。

戦後は物が無いのが当たり前ですから寒さを防ぎ、放出品で値段が安かったダッフルコートは嘸かし重宝されたことでしょう。

そこで全体的なデザインは初期のUS.NAVYのダッフルコートをソースにし、仕様はヴィンテージのまま現代の生活シーンに合うように

モディファイド、現時点での最高と思われるダッフルコートを作り上げました。


<ディテール>

UK ROYAL NAVY DUFFLE COATを基に制服や作業服の上に着る為オーバーサイズ過ぎなオリジナルの余分な分量を削ぎ落としたスッキリしたシルエット。
シルエットを調整すると他の部分もそれに合わせますが、ギアとしての機能性を残す為フードはやや大きめで実際にかぶれる寸法にしています。

やや大きいフードは着た際に真面目過ぎない砕けた雰囲気も醸し出します。

クラッシックなディテールであるドットボタンとストームフラップによる調整機能を装備。

オリジナルのストームフラップはフード付け根とのすきまから風が入りやすいのですが、位置を調整し入りにくくしています。

表地は前回投稿のUS NAVY1913年タイプの13スターボタンピーコートと同じく900g/mのヘビーウェイトダブルフェイスメルトン。
オリジナルと同様一重仕立てと絶妙なパターンメーキングにより服が肩に乗り重量が分散される為に生地の目付けと持った際の重さに比べると驚くほど軽快な着心地です。

補強が必要な部分には綿100%のヘリンボーンテープを配しています。

前開きはヴィンテージと同じくクラッシックな3本の麻のロープと木製のトグル仕様。
風で裾があおられるのを防ぐ為に裏に補強テープと同じ綿100%のヘリンボーンテープによるレッグストラップを装備。
これも最初期の物にのみみられるギアとしてのディテールです。

小さいながらも重要な要素であるボタンには本ナット(タグワ椰子)製の彫刻入りボタンを使用。
天然素材で経年変化で徐々に味の出るボタンによってカジュアル過ぎないシックなコートに仕上がっています。

このボタン他のジャケットでも使用しており他アイテムの素材を流用コストダウンを図るミリタリー物の仕様も再現し

デザインとアイテムの背景をマッチングさせています。

裏にはミルスペックラベルを基にしたアイテムスタンプラベルと海軍工廠製を示す「NAVAL CLOTHING FACTORY」ラベルを復刻。

更にポケット内にオリジナルのユニオンチケットや細かいステッチングなどヴィンテージ、ミリタリーの仕様を持ちながら現代に合わせた

シルエットとフィット感を持ち、国内のコート工場の職人よるハンドメイドによる技術を
駆使した大人のダッフルコートです。

お届けの際はミリタリー納入品をイメージしたスペシャルBOXに商品の概要が書かれたペーパーを入れてお届け致します。

※ MEN'S CLUB 2016年11月号掲載商品

カラー

Camel

Navy

Black

 

日本製

ONLINE STORE

 

ダッフルコートは冬になると何処にでもあるアイテムですが、それ故に一味違う物を永くご愛用したい方にオススメ致します。
沢山のディテールもございますので、一つ一つ機能を探る楽しみもございます。  
実は男性だけで無く、女性のお客様にも好評です。

ウィメンズウェアにはなかなか永く愛用できる本格的なコートはありませんので、この機会に如何でしょう。

最後にARCH∧BES(アークビス)はお客様と共に歩むブランドスタイルを提案していきます。

他のブランドからすると同じアイテムでもやや高めの価格かも知れません。

ヴィンテージウェアをそのまま再現せず、デザインと内部的な仕立てを踏まえつつ再構築する事で

お客様と共に5年、10年と愛用出来るようなアイテムです。